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この11月25日付の「新松戸7丁目けやき通り他道路安全及び環境対策協議会対応の報告」が画期的なのは、裁判の結果について、(原告が、市役所に対し)「橋の建設を認めた」と明記したことでしょう。これは五番街の公式文書としては初めての事なのです。
それまでは、原告も理事会も、住民に対しては、「裁判は和解で終わった」とか「橋は架かります」との表現にとどまるだけで、住民は裁判の核心について公けに知る機会はありませんでした。
そのような態度に業を煮やしたのでしょうか、この報告書は、上記のようにあえて裁判の結末について一つ深く掘り下げたのでした。
40年続いた架橋反対運動の終息は、単に裁判が終わったという事ではなく、反対の中心団体がついに公けに「架橋を認めた」というところにあり、これが五番街のこれからの歴史において大きなターニングポイントとなるのです。
そしてこの点を明記した、この理事会認定の「公式文書」は末永く五番街の歴史や、新松戸の郷土史に正しい歴史を伝える「一級資料」として残ることでしょう。
歴史認識は正しく行わなければなりません。その意味で、この報告書を作成した防犯防災委員会は歴史に残る偉業を成し遂げたと言えるのではないでしょうか?
2月29日の広報誌に架橋工事の概要の記事が載っていました。橋の架かる理由として、「和解が成立した。和解調書の合意に基づいて架橋が発注された」となっていますが、なんだかおかしいとは思いませんか。
集団訴訟と言っても、原告団の人数は僅か10名程度と聞いています。しかも理事会とか住民から正式に委託を受けて始めた裁判ではないのでしょう。自分たちで勝手に始めた裁判なのです。そのたった10名程度が、いかに正式に架橋を認めたからと言っても、それは五番街の総意では無いのは明らかです。今でも五番街は300世帯ほどが架橋に反対しているのです。
市役所も、この10名の言動が五番街の総意では無いことを重々知っての上で、なし崩し的に架橋工事を始めた感じを受けるのです。これは近隣住民の合意を基に架橋工事を始めるという姿勢からは残念ながら程遠くなってしまっています。工事を始めるにあたって住民説明会も開かれていません。反対運動の中核を潰したのだから、後は自由にやっていいのだといった感じを受けてしまいます。
結局僅か10名の原告団の身勝手な振る舞いが、40年間ストップしていた架橋を誘発してしまったのであれば、これは架橋に反対する300世帯の住民に対する責任は重大です。
原告団も市役所も、本来の五番街の住民の意向を全く無視しているのではないかと思うのですが。法律的に正しい正しくないという問題ではなく、住民への説明、同意の努力が足りないのです。
そもそも架橋に反対して始めた裁判で、最終的に架橋を認めることを「和解」というのでしょうか?これは裁判の世界での独特の言葉の使い方であるようで、我々一般の庶民にとって実際の解釈は、添付のテレビ画面のテロップが分かり易いかと思います。あくまでもご参考までに。
五番街から見た神明堀の対岸の道路です。桜公園からヤマダ電機の交差点まで、速度制限の標識も無くまっすぐな道のため、車が結構なスピードで走っていきます。橋が開通すれば、速度抑制のために何らかの対策が取られるのでしょうが、今は夜間などは地元の若者のゼロヨンレースの格好の練習場となっているようです。
ところで信号の設置が要望されているようですが、隣のヤマダ電機の交差点の信号からの距離が僅か100メートルです。隣接する信号機との距離が(見間違いを防ぐため)150メートル必要との事ですので設置のハードルは高いですね。
また「主道路の自動車等往復交通量が最大 となる1時間の自動車往復交通量が 原則として300台以上であること。」との条件も同じくハードルが高いようです。交通量を抑制するために橋の車道幅を狭くしてるのであれば、なおさら300台と言うハードルが高くなってしまうと思うのですが。
「交通量を抑制しろ」という要望は、反面、「信号機を設置しろ」と言う要望のハードルを高くしてしまっているのかと思いますが如何でしょうか。「交通量が基準値より少ないのだから信号機は必要ないでしょう」、という市役所や警察の回答が予想されます。
管理センター前の交差点で信号待ちをしているときにそばにいた若い奥さんたちの会話が聞こえてきました。
「橋が架かるんですね。」
「古い人たちは子育てが終わったから良いんでしょうけど、私たちは(子供がいるので)心配ですね。」
やはり橋が架かることで、お子さん達たちのことが心配なようです。そして古い人たち(裁判の原告団?)が勝手に架橋を認めたことを知っているのでしょうか、そこに何らかの非難の感情が込められていたように思われました。
お子さんを持つ親御さんたちは今やはり不安なのでしょう。橋の周りの交通安全対策も結構ですが、それよりも肝心の五番街の敷地周辺(特に管理センター近辺)の交通安全対策も何か手を打つ必要があるのではないかと思われた次第です。
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