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マンション住民の高齢化で大変なのは、独居世帯の増加とその安否確認でしょうか。今日のような休みの日に遠方から子や孫、知人などが遊びに来て、玄関のインターホンを押したが何の反応も無い、ドアは鍵がかかったまま。生憎合鍵を持ってくるのを忘れてきた。あるいは持ってきた合鍵で開けようとしても、内側からドアガードがかかっていて開けられない!室内で倒れているのかもしれない、安否が気になる!
そんな時に助かるのが、理事会の「鍵預かりシステム」です。1人暮らしの方には特に安心です。内側からドアガードがかかっているときは、チェーンソーで切ってくれるそうです。
しかし休日で管理センターが閉まっているときなどはどこに依頼すれば良いのでしょうかそこが疑問です。
ところで理事会が800世帯の鍵を預かるのは大変ですね。マスターキーなら一本で済みそうですが、全世帯の承諾を取るのが難しいのでしょうか。運用にはいろいろ苦労がありそうです。
この鍵の預かりシステムですが、広報誌の報告を見ると、実際に預けている人は僅か367戸(全体の45%)に過ぎないようです。利用者は少ないですね。
更に管理センターが閉まっているときは対応出来ないとのこと。管理センターが開いているのは、一週間168時間のうち49時間(全体の29%)です。意外と少ないのに驚きます。
そうなると、ある一戸の住戸の安否確認を行う際、この鍵システムが有効に作用する確率は、1 x 0.45 x 0.29 = 0.13となるのでしょうか?
多めに見て0.15としても15%ということは、6件に1件だけ、ようやくこのシステムが使われる、有効に作動するという事でしょうか?
そうなると、せっかくこのシステムを作っても、6件のうち5件は有効に作用せず、無駄に窓ガラスが割られ続け、1件だけようやくドアから侵入できるという事になってしまいます。仮に修理代20万円として5件で100万円の修理代が発生します。
そしてその間も、警備会社に委託料を支払い続けているのです。一年に一件の安否確認とすれば、6年間のうちの5年間は警備会社への委託料の支払いが空振りに終わり、1年だけ有効に使われたということになりますが、仮に年間20万円として5年間で100万円が保険に例えると、掛け捨てになるのですね。
ガラス代と委託料合計約200万円を支出したのちに、ようやく6件目にしてシステムが有効作動というのではかなり割高になってしまう気がします。
しかも鍵を預ける金庫?のために170万円の初期投資がおこなわれているのです。
これだけを見れば、システムを作らず、都度窓ガラスを割って侵入した方が同じ安否確認をするにしてもコスト的には安く済むのではないかと思われるのですが。
もちろん鍵を預けている住戸と、独居高齢者との相関度が高ければもっと確率は上がるでしょう。むしろこちらに期待したいのですが、そのためには鍵を預けておられる住戸の独居率や年齢などの分析が必要です。出来ればこちらも広報誌で報告していただき、住民の皆さんに安心していただきたいですね。
(これは単なる思い付きだけの確率計算です。掲示板なので好き勝手なことを書かせてもらいますが、むしろこのような不確実な計算を否定してくれるような意見をお待ちいたします。) 🙂
火災報知器の誤作動などについてはまた別な話題となります。
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