第13号議案「7ヶ年計画」の否決(総数640票:賛成43%、反対56%)を受けて
皆さま、既にご存じのように、中長期植栽7ヶ年計画(第13号議案)は、5月8日の五番街総会で、投票総数640票、賛成274票(43%)、反対360票(56%)、白票6票(1%)で、過半数に達せず否決されました。これを踏まえ、2022年度の新しい環境部として、この「7ヶ年計画」を総括し、今後の五番街の「植栽のあり方」を考える出発点としたいと考えます。もちろん、今年度以降の「7ヶ年計画」関連の事業は無くなり、五番街の植栽に関しては、従来の「ふじ造園との定型的契約事業」の継続が基本となります。また、植栽委員会は、「7ヶ年計画」を実施するための委員会ではなく、今後の五番街の「植栽環境のあり方」を広く考える委員会となります。
■総会を迎える中での白熱した議論
今回の13号議案をめぐる攻防は、これに反対する「意見書」が14通も配布される選挙戦さながらの様相を呈しました。しかし、一方では将来の五番街の植栽環境について、多くの住民の方が「真剣に考える」良い機会になりました。まず、大きな問題点としては、1000本以上の中高木を有する広大な五番街において、樹木の整理(間伐、伐採、植え替え等)に関し、その適応や必要性をどう判断するかということでした。特に、駐車場のケヤキの伐採には、多くの反対の声が上がりました。また、更なる高齢化と貴重な世代の小児/児童を念頭に、「ランドスケープ」構想、「ビオトープ」構想を提案しましたが、この「分かりにくい外来語」も五番街に馴染まず、大多数の住民の方の賛意を頂くことができませんでした。また、住民説明会の中での「障がい者差別発言」は、環境部を始め理事会として深く反省し皆様に謝罪申し上げます。
■今回、提起された2つの大きな問題
総会でも提起された大きな問題は、以下の2点に集約されると考えています。まず、①植栽事業を含め、新しい大規模事業が計画されるにあたり、住民の皆様は、五番街の将来の収支(財務)状況が大丈夫かと考えられたと思います。今回、目前に迫った第3回大規模修繕工事、サッシ・ドア・インターホン更新、電源設備更新など10数億円が計上される中で、7ヶ年計画の4633万円の評価(価値)が問われました。五番街の今後の収支状況に関する「大きな」不安、これが、今回の投票行動に大きく影響したと考えられます。しかし、植栽開始から40数年を経て、②五番街の植栽環境自体も、「このままで良いのか」「好ましい植栽のあり方はどうか」という内に秘めた想いは、今後も継続されます。特に、経年劣化してゆく樹木に対して、成育環境の整備(土壌改良、日照の確保、保水と水はけ、消毒、堆肥)は、ますます必要になるでしょう。昔から守り続けた「緑豊かな五番街」を生かす取り組みも大切です。
■五番街の今後の「植栽のあり方」
今回、上記の2つの課題が住民の投票行動に大きく影響したと考えられ、新しい「植栽委員会」が検討する主要なテーマと存じます。再度申し上げますが、この委員会は、「7ヶ年計画」を実施するための植栽委員会ではなく、今後の五番街の「植栽環境のあり方」を広く考える委員会となります。構成する委員も、今回の「7ヶ年計画」推進メンバーだけでなく、異なる主張をされた方、また、植栽や財務に精通した方も含めて編成し、じっくりと論議する方向で考えています。
理事会
コメント
植栽計画にひとこと
今後、植栽委員会を立ち上げ、改善努力がなされることになりました。大変結構なことですが、専門委員会の理想論ではなく、計画においては、共用部分の変更に当たりますので、各ブロックの会員ならびに駐車場利用者の意見ファーストで検討されるよう切望します。費用対効果も十分に考慮ください。ご活躍に期待します。